【中医協】先進医療2技術と、医療機器108件の保険適用を了承(医療介護CBニュース)

 中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)は3月31日の総会で、3日の先進医療専門家会議で「第3項先進医療」(高度医療)に承認された「経カテーテル大動脈弁留置術」と、既に「第2項先進医療」として承認されている「先天性難聴の遺伝子診断」の検体検査の共同実施についての報告を厚生労働省から受け、いずれも了承した。このほか、新たに保険適用となった医療機器が、2月1日付で52件(医科47件、歯科5件)と3月1日付で56件(医科53件、歯科3件)の計108件となったことが報告され、委員から特段の意見は上がらなかった。

 「第3項先進医療」は、薬事法上の未承認または適応外使用の医薬品や医療機器を使って、薬事法による申請などにつながる科学的評価が可能なデータ収集の迅速化を図るための先進的な医療技術。
 「経カテーテル大動脈弁留置術」は、弁尖の硬化変性に起因する重度大動脈弁狭窄症が適応症で、侵襲性の低いカテーテル治療でありながら、根治的な弁置換を実施するもの。阪大医学部附属病院ではこの技術で2例の実績があり、いずれも術後症状や血行動態に改善が認められたという。身体の負担が従来の外科手術に比べて少ないため、高齢者や重篤な術前合併症のある患者など、従来は手術の適応となり得なかった患者も治療対象となる。

 また、「先天性難聴の遺伝子診断」は、第3項に示された医薬品や医療機器は使わず、いまだ保険診療の対象には至らない先進的な医療技術として「第2項先進医療」に承認されている。遺伝性が否定できない先天性難聴が適応症で、検体検査について外部の医療機関に委託する共同実施を認める。実施に際しては、▽検体検査を受託する医療機関に必要な施設基準▽委託側の医療機関に提出する報告書には、臨床的意義を含めた適切な医学的解釈を記載すること―などが、26日付の厚労省告示に定められた。

 一方、保険適用が了承された108件の医療機器の内訳は、医科の区分A2(特定包括)が48件、区分B(個別評価)が52件、歯科では区分A2が4件、区分Bが4件だった。
 医科の区分A2では、眼科用レーザー手術装置の「セクレタオフサルミックレーザシステム」(日本ルミナス)、光線治療器(1)の「プロトライト」(ウイスマー)など。区分Bでは、ペースメーカ(6)デュアルチャンバ(4型)の「エヴィアDR-T」(バイオトロニックジャパン)など。
 歯科の区分A2では、パノラマ断層撮影装置の「プロマックス2D/3D」(ジーシー)、デンタルエックス線撮影装置の「ヘリオデントプラス」(シロナデンタルシステムズ)など。区分Bでは、矯正用線(丸型)の「オーソドンティックワイヤ」(トミー)などの保険適用が了承された。


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